個人でアプリを作っていると、作ること自体よりも「どう知ってもらうか」のほうがずっと難しい、と感じる場面が増えてきます。これはそのマーケティングについての連載・第1回です。今回のテーマは、いちばん最初にぶつかる「広告(宣伝)、結局どこに出すのが最善なのか」という問題。先に正直に言っておくと、この記事に明確な答えはありません。試しながら考えていることの共有です。
個人開発アプリの広告、どこに出すのが最善?(第1回)
Google広告、Meta、ただ動画を上げる——選択肢はたくさんあるのに、最善がどれか分からない。実際に試しながら考えていることを、答えの出ない前提で正直に書いていきます。
そもそも選択肢が多すぎる
アプリを宣伝する手段を並べるだけで、すぐにこれだけ出てきます。
- Google広告(検索・ディスプレイ・アプリキャンペーン)
- Meta広告(Facebook / Instagram の運用型広告)
- YouTube(動画・ショート)
- Instagram リール
- TikTok
- X(旧Twitter)
- そしてただ普通に動画を上げるという、お金をかけない地道な方法
大きく分けると「お金を払って出す広告(Google広告・Meta広告)」と「コンテンツを投稿して広げる(YouTube・リール・TikTok・X)」の二系統です。どちらが最善かは、かけられるお金・時間・アプリの性質で変わるので、一概に言えないのが難しいところです。
いま自分が実際にやっていること
現時点で手を動かしているのは、次のチャネルです。
- Google広告:お金を払う側として運用中
- 普通の動画投稿:地道に上げている
- YouTube
- Instagram リール
- TikTok
逆に、X(Twitter)はほぼ何もできていません。やったほうがいいのは分かっているのに手が回っていない、という状態です。ここをどうするかは、この記事の後半でも触れます。
Google広告 — 「最適化が難しいなあ」が本音
お金を払えばすぐに露出が増えるのが広告の強みですが、Google広告は最適化がとにかく難しいというのが正直な感想です。キーワード、入札、ターゲティング、クリエイティブ、どこをどういじると成果につながるのか、触っているだけでは掴みづらい。
個人開発だと、そもそも検証に回せる予算が限られています。十分なデータが貯まる前に「これで合っているのか?」という不安が先に来てしまう。お金が直接出ていくぶん、「払った額に見合うインストールが返ってきているのか」をシビアに見ないといけないのも、地味にプレッシャーです。ここは引き続き試行錯誤するしかなさそうです。
動画投稿(YouTube・リール・TikTok)— 無料だが伸びは読めない
一方で、動画を投稿していく系統はお金がかからないのが最大の利点です。広告費が出ていかないので、続ける限りリスクは小さい。短い動画なら、ひとつ作って YouTube ショート・Instagram リール・TikTok に横展開できるのも効率的です。
ただ難しいのは、伸びるかどうかが完全には読めないことです。同じような動画でも、跳ねるものと全く伸びないものがある。アルゴリズムや運の要素が大きく、「これをやれば確実」という型が作りにくい。お金の代わりに時間と継続というコストを払っている、という感覚に近いです。それでも、当たったときに広告費ゼロで広がるのは魅力で、地道に続ける価値はあると思っています。
X(Twitter)をどうするか
ほぼ手付かずなのが X です。個人開発界隈との相性は良いと言われるし、開発の過程をそのまま発信しやすい場でもある。やらない理由は特になく、ただ「手が回っていない」だけ、というのが実情です。
現実的には、ゼロから気合いを入れて運用するより、すでに作っている動画や開発の進捗を、Xにも流すところから始めるのが無理がないと考えています。新しいチャネルを増やすのではなく、いまあるコンテンツの"置き場所"をひとつ増やすイメージです。この方針が正しいかどうかも、やってみて次回以降に振り返ります。
現時点の暫定的な考え
結局どれが最善かは、まだ断言できません。それでも今のところは、こう整理しています。
- 動画投稿(YouTube・リール・TikTok)を、お金のかからない土台として継続する
- Google広告は、少額で検証しながら「最適化の勘所」を掴むための実験として回す
- Xは、既存コンテンツの流し先として軽く始める
「広告で一気に」も「投稿でじわじわ」も、それぞれ別のコストを払っているだけで、万能な正解はない。だからこそ、ひとつに賭けるより複数を薄く並行して、反応を見ながら配分を変えるのが、個人開発には現実的なのかなと今は思っています。
次回(第2回)に向けて
次回は、それぞれのチャネルでもう少し踏み込んで——たとえばGoogle広告の設定で実際に迷ったところや、動画のどんな見せ方が反応につながったのか、といった具体に入っていく予定です。答えのない話題ですが、試した結果をそのまま残していくことで、同じように悩む個人開発者の参考になればと思っています。