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Ubuntu(Linux)を始める前に知ってほしい、ネットワークとハードウェアの話

Linuxを入れた直後に「ネットに繋がらない」で詰まらないために。導入前に確認しておきたいハードウェアの相性と、いざというときの逃げ道を実体験からまとめました。

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WindowsやmacOSが合わなくなった、SteamのLinux対応が広がってきた、Windows 10のサポート終了が近い——こうした理由から、Linuxを選択肢に入れる人は明らかに増えていると感じます。実際Linuxは軽量で扱いやすく、特にITの学習中で vim や Git を本格的に使いたい人にはとても相性のいい環境です。

ただ、始める前にひとつだけ強く伝えておきたいことがあります。それは「ネットワークとハードウェアの相性を、入れる前に確認しておくべき」ということです。私はここを調べずに飛び込んで、しっかり後悔しました。同じ失敗を減らせればと思い、この記事を書いています。

ネットに繋がらなくても、スマホのテザリングがある

Linuxをインストールした直後に、こういう状況に陥る人は少なくありません。

  • Wi-Fiがそもそも認識されない
  • 有線LAN(イーサネット)のケーブルが手元にない
  • 別のPCからUSB経由でドライバを持ってくるのも難しい

こうなると一気に手詰まり感が出ますが、覚えておいてほしいのは「スマートフォンのテザリングでネットに繋げる」という手段です。なかでも iPhoneのUSBテザリング は、多くのLinux環境でイーサネット接続として自動認識されるため、有線LAN環境がなくてもアップデートや調べ物を進められます。

注意点としては、契約しているキャリアやプランによってはテザリングが有料になること、そしてデータ通信に対応したUSBケーブルが必要なことです。私の場合、純正ケーブルではなぜか認識されず、手元のType-Cケーブルを何本か試したところ3本ほど問題なく使えました。意外と身近に「使えるケーブル」が転がっている可能性は高いと思います。

Linuxの始め方は大きく3つ

導入方法はいくつかありますが、ざっくり次の3パターンです。

  • Windowsを消してLinuxだけにする
  • WindowsとLinuxを共存させる(デュアルブート)
  • WSL(Windows Subsystem for Linux)を使う

私は最初WSLから入りました。ただ使ううちに「Linux単体の環境で使いたい」という気持ちが強くなり、以前使っていたノートパソコンのWindowsを消して、Linuxを直接インストールしました。ここで事前調査をしていなかったことが、後の後悔につながります。

Intel 8265 / 8275 環境での無線LAN問題

この記事で一番伝えたいのがここです。私は自分のノートPC(Intel 8265/8275系を搭載した、少し前の世代の FMVU93B3BZ)がLinuxに向いているかをまったく調べていませんでした。結論として、

Intel 8265 / 8275 を積んでいて無線LANを使いたい人は要注意です。Intel自身が認めているLinux環境での不具合があり、代表的なエラーは次のものです。

  • INIT ucode timeout (-110)
  • INIT ucode failed

これが原因で、UbuntuなどのLinuxで内蔵Wi-Fiが正常に起動しないことがあります。しかもこの世代のノートPCは、無線LANカードがマザーボードに直付け(はんだ付け)されていて、分解・交換が前提になっていない構造のものが多い。つまり「内蔵無線LANを直す・載せ替える」という選択肢は、現実的にはほぼ取れません。

すでに入れてしまった場合の対処法

もうLinuxを入れてしまってWi-Fiで困っているなら、USB Wi-Fiアダプタの購入を強くおすすめします。ただし重要な注意があって、USB Wi-FiアダプタでもLinuxに対応していない製品はとても多いです。「Windows対応」としか書かれていないものは、Linuxでまったく動かないことも普通にあります。

私が実際に動作を確認できたのは TP-Link TL-WN725N(EU版・11n/11g/11b対応) です。ほぼ確実に認識されました。ただし通信速度はやや遅め、付属ドライバは私の環境では使えず、再起動を何度か繰り返すうちに使えるようになりました。コマンドが効いたのか再起動が効いたのかは正直分かりませんが、最終的には安定して使えています。「何もできない状態」から抜け出すための現実的な解決策としては十分でした。

そして繰り返しになりますが、Wi-Fiも有線も使えないなら iPhoneのUSBテザリング が有効です。ケーブルによっては認識されない(私は3本目でようやく繋がった)点だけ注意してください。繋がれば、システムアップデート・ドライバ情報の取得・調べながらの作業ができるようになり、状況が一気に好転します。

Linuxは「対応していないものがある」のが前提

Linuxでは、ドライバが存在しない機器や、公式にサポートされていない周辺機器が普通にあります。USB Wi-Fiアダプタも同じで、「挿せば動く」とは限らないのが現実です。だからこそ、事前に次の3点を押さえておくだけで、トラブル時の「詰み」をかなり避けられます。

  • 自分のPCのWi-Fiチップの型番
  • ネットに繋ぐ代替手段(USBテザリングなど)
  • USB Wi-FiアダプタのLinux対応状況

まとめ

Linuxはとても優れたOSですが、ハードウェアとの相性だけは事前確認が必須です。特にWi-Fiチップの型番と、ネットに繋ぐ代替手段を先に把握しておくこと。それだけで、導入直後に「何もできない状態」で固まるリスクを大きく減らせます。

もし「もっと高速で、Linuxでも安定して使える実績のあるUSB Wi-Fiアダプタ」をご存じの方がいれば、ぜひ教えてください。私の環境では現時点で問題なく使えているので、同じようにやらかしてしまった人は、ここで挙げた方法をひとつずつ試してみてください。